5月23日と24日の二日間、さくら祭の川上さんちで「お茶づくりワークショップ」がありました。
毎年お茶の時期に開催しているもので、お茶摘みから煎ってもんで、乾燥させてパック詰め(製品化)までを体験できるイベントです。
お茶づくり体験だけでなく田舎ごはんのお昼が出たり、自分でパック詰めしたお茶をお土産に持ち帰れるなど、お楽しみ要素もたくさん!
毎年県内外からいろんな人が集まる川上さんちのお茶ワークショップですが、今年はコロナの影響もあってごくごく内輪のみでの開催でした。
いつもは玉緑茶なのですが、今年は紅茶づくりに挑戦しましたよ!
川上さんちのお茶畑で茶摘み
茶畑はさくら祭の会場になっている「さくら家」から徒歩5分ほど。
正面に迫る吉野川対岸の山々、旦那さんの文人さんが作った作業小屋…
大川村らしい雄大な風景の中、この小屋の下に川上さんちの茶畑があります。
川上さんちのお茶の木は農薬を使わず、消毒や除草の薬剤、化学肥料なども使わずに育てられています。
大川村はどこもそうなのですが、「こんな急斜面に!?」と思うようなものすごい斜度のところにお茶畑があるんですよね。
ちょっとでも気を抜くと転げ落ちそう!
きれいに刈り込まれたお茶の木の、やわらかい新芽だけを摘み取っていきます。
日差しがきついと大変ですが、きれいに摘み終えると達成感があります!
川上さんは慣れているので右手でお茶を摘みながら左手で雑草を抜いたりしていました。
この畑の刈込や雑草ぬきもすべて川上さんの手作業。
農薬の類を使わずにこれを維持するのはたいへんな労力です。
雑草が生えにくいよう、土の上にはカヤを乾燥させたものや落ち葉などを敷き詰めたり、いろんな工夫をしているそう。
いよいよ紅茶作り!作り方と行程
大川村で作るお茶は、刻まずに揉んで乾燥させ、茶葉そのままの形でいただく「玉緑茶」。
紅茶も同じ工程で作られます。
1、茶葉を揉んで香りを出す
摘んだお茶っ葉は24時間自然発酵させます。
今回は前日に川上さんが摘んでおいてくれていたお茶っ葉を使います。
自然発酵させたお茶っ葉を、機械で揉んでいきます。
せっかく摘んだお茶っ葉を無駄にしないように、小さなほうきで茶葉がはじかれるのを防ぎながら15分×3セット。
揉むと、茶葉が縮れて小さくなります。
これが玉緑茶の特徴。
お湯に入れると花が開くようにふわっと茶葉がひらくのはこの工程があるからです。
また、雑味や苦みが少なく、香りが出ます。
2、発酵と乾燥
ここからが紅茶の工程!
紅茶は緑茶の茶葉を発酵させて作ります。
揉んだ茶葉を、濡れた布巾をかけて2時間ほど寝かせます。
(その間においしいお昼をいただきました!)
二時間待って茶葉の様子を見に行くと、色も香りも変わっていました!
フルーツのような甘い香りになっていれば成功!
温度を見ながらしっかり乾燥させます。
はじめは機械の中でドサ、バサ、と音がしていたのが、サラサラサラサラという音に変わっていきます。
しっとりしていた茶葉がカラカラに乾いた合図です。
触ってみて粉々に割れるようになるまでじっくり1時間煎ったら紅茶の茶葉が完成!
3、パック詰めしてできあがり!
パック詰めする前に、お茶に交じってしまった小さな茎を取り除きます。
これもお茶に雑味を出さないための大事な作業。
根気がいりますが、やってるうちになんだかやめられなくなる作業でもあります(笑)
シールを貼って丁寧にパック詰め。
自分でパック詰めした紅茶はおみやげに持ち帰ることができます。
奥さんの千代子さんが「せっかく作ったんだから飲んでみや」と試飲させてくれました!
急須から琥珀色の紅茶が出てきたときは「おお~!ホントに紅茶になってる!」と思わず感動してしまいました。
苦みがなくさわやかな香りの飲みやすいお茶になっていましたよ!
川上さんちの紅茶のコツ!
千代子さん曰く、本当はこの紅茶は作って3か月ほど熟成させてからのほうがおいしいのだとか。
3か月先まで楽しみにとっておくのもいいですね。
川上さんの紅茶はむらのえき「結いの里」でも購入できます。
いつも何気なく飲んでいるお茶、どうやって作られているか見たことがない方も多いのでは?
自分で作ったお茶を飲むのは感慨もおいしさもひとしおです!
来年の開催時にはでぃぐ!大川村でも告知しますので、ぜひ美味しい空気と美味しいお茶を楽しみに来てみてください!
お茶づくりを動画で見たい方はこちら!
こちらは参加者の子が作ってくれた「紅茶づくりワークショップムービー」!
大川村唯一のイギリス人の彼は、日本のまとめサイトで話題になったこともあります(笑)
▶海外「日本の小さな村で生活できて最高に幸せだ!!」高知県大川村に住む外国人の部屋は海外から見ると理想の生活?
大川村をエンジョイしてくれてるみたいでうれしいです!
【川上さんちの紅茶作りワークショップ】
開催時期:5月なかば~末頃の日曜日
場所:高知県土佐郡大川村井野川(川上さん宅の「さくら家」)
時間:10:00~16:00くらい(所要時間6時間ほど)
定員:10名
費用:3000円前後(回によって異なることがあります。)
※手作りのお昼ごはんとお茶1パック(500円分)つき