大川村図鑑大川村図鑑

大川村にあるいろんなものを、図鑑にまとめました。
大川村に来て、実際に探してみませんか?

植物図鑑植物図鑑

きれいな花や山ならではの珍しい植物、食べられるものも!
大川村の花草木(ときどき苔)の図鑑です

アケボノツツジ

山の上の方にしか咲かず、花期も短い超レアな花。毎年このアケボノツツジを見るための登山ツアーが組まれているくらい人気者の花。丸っこい花が枝にびっしり咲く様子はツツジというより桜みたい!?満開期には山がピンク色に染まる(でも一瞬。)

特徴

  • 見られる時期:ゴールデンウィーク頃
  • 見られる場所:山の上のほう(三ツ森山とか大座礼あたり)
  • 特徴:白と鮮やかなピンク色がある。花は桜のような形で密生して咲く。

ゲンノショウコ

民間薬の原料として有名。花は白や紫がかったピンクのものなどがある。そっくりさんで外来種のヒメフウロさんがいる。ついでに花がないと、かの有名なトリカブトさんもそっくりらしい…。大川村では花が白いほうが効用が強いといわれ、昔は白のものだけ摘んで薬用として用いられていた。

特徴

  • 花の時期:8月~11月。なんかずっと咲いてる。
  • 整腸作用・高血圧・利尿作用・婦人病にも効果があるらしい。はたらきもの!

イタドリ

若いものは軽い酸味とシャキシャキとした歯ごたえがあり、クセがなく大変美味しい。アクが少ないので下処理なしでも食べられる貴重な山菜。さらにサラダから炒め物煮物はてはお菓子やジャムにまで使われる、あなたいろに染まる山菜。にもかかわらず高知県といくつかの地域でしか食べられていない、もったいない山菜。成長すると別人。大川村では割いてミズグルマ(水車)を作って子供が遊んだりもする。食べ物にもおもちゃにもなる千変万化。

特徴

  • 食べごろ:3~4月 若い芽(30センチくらいまで)ならいつでも
  • はえている場所:どこでも。高知県のスーパーや道の駅。結いの里で買えることも。
    日当たりの良い土手に多い。
  • オススメサイズ:30センチくらいで葉が開く前まで。
  • 特徴:ふしがあり、赤紫がかっている。
  • おいしい。

ミツマタ

枝が三つに分かれているからミツマタ。でもそんなことより和紙の材料として有名。冬の終わりに小さな黄色い花がポンポンみたいに丸く集まって咲くのがとてもかわいい。下向きにうつむいて咲く奥ゆかしい子なのでぜひ下から見てあげてほしい。昔はこれを栽培・収穫して皮をはぎ、製紙業者に売るのが女性のナリワイで、おかげで大川の女性は豊かだったそう。

特徴

  • 花の時期:2~3月頃。寒―い時期に誰よりも早く咲く
  • 栽培が盛んだったころは山が花で黄色に色づくほどだった
  • 今は小金滝付近などに残っています

サンキライ(サルトリイバラ)

大川ではこの葉っぱをおもちや団子を包むのに使う。実は赤くてかわいいが、おいしいという話は聞いたことがない。おおむね葉っぱを食するか、リースにするための植物。ツルのとげに毒があるので取り扱いには注意。

特徴

  • 花期:4~5月頃。花は緑なので目立たない。
  • やっぱりメインは赤い実
  • 実には毒消し作用があるらしい。

フユイチゴ

冬枯れの森で輝く宝石フユイチゴ。クセがなくアタリをひけば本当にイチゴのように甘い。冬場に楽しめる数少ないワイルドフルーツのひとつ。収穫はサルとの競争だが、かなり広範囲にはえている植物なので、サルも取りきらず競争率はそう高くない。ハズレを引くと酸っぱい。春のクサイチゴより実が小さめ。草葉のかげに実ることが多いので、草むらを角度を変えながらよく見るのがコツ。日当たりのいいところのほうがアタリが多いかも。

特徴

  • 実の時期:11月~2月頃
  • 生えている場所:木陰、岩場、シダなどの下
  • 身の大きさ:1センチ前後。
  • かわいい。

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シマカンギク

山に咲くキク。大川村では秋になるとそこらへんの道端にいっぱい密生して咲いている。元気な黄色の小さな花がモコモコついてとてもかわいい。この花をひたした油を昔は薬にしたらしい。

特徴

  • 花期:10月~12月。紅葉の脇で華を添える花。
  • 別名:油菊アブラギク(油につけて薬にするから)

オオイヌホオズキ

ちっちゃいちっちゃいナス。まさにナス。実も花も大きさは1センチ前後の超ミニチュア茄子です。おままごとに使えそうなくらいめっちゃ米ナス。でも実は毒もちさんなので、口に入らないように要注意。

特徴

  • 実・花期:8月~10月。次々に花が咲き、実がなる。
  • 実のサイズも花のサイズも1センチにも満たないくらい小さい。
  • とにかく見た目がとてもかわいい。
  • 特に何の役にたつわけではない。

クサイチゴ

おいしいです。タネもなく甘酸っぱい正真正銘「食べれるイチゴ」。でもそんなことよりこの美しさを見てください。どうか伝わって!この透明感!美しい!食べちゃいたいくらいカワイイ!まあ、食べちゃうんだけど。そんな草むらの宝石、クサイチゴです。冬に実るフユイチゴに似てますが、こちらのほうが少し大きいものが多いです。昔の大川村の子供たちはチガヤの茎のようなまっすぐの固い茎にいっぱい刺してかわいいおやつにしていたそうな。

特徴

  • 実の時期:4月末頃~6月なかばくらいまで
  • 標高1400メートルくらいのところになると8月まで実があったりする
  • 実のサイズ:1~1.5センチくらい。
  • ヘビイチゴによく似ているので注意。花が白いのが食べれるイチゴ率高い

エイザンスミレ

日本で2種類しかない、春菊のような形の葉っぱをもつ超レアなスミレのひとつ(ふつうのスミレの葉はフキの葉を平べったくしたような形)。甘い、いい香りがします。ただ、葉っぱ以外はほぼ普通のスミレなので見落とされがち。超レアだけど、そのわりにはそのへんによくいる子でもある。スミレを見つけたら、葉っぱの形をよく見てみてくださいね!

特徴

  • 花期:3~5月
  • 薄暗めのじめっとしたところが好き
  • 基本的に薄紫色だが、真っ白の個体も。
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ムササビ

昔々から日本に生息する生き物で縄文土器にもなっている。夜行性で木の上で生活しているので、声はすれども姿は見えず。見かけたらスーパーレア!グライダーのように夜空を滑空しますが、目にしたことがある人はごくわずか。でも春から秋にかけて鳴き声は毎夜聞こえます。「krrrrrr…」みたいなのがムササビの声。意外と大きい…!なぜかサルと仲が悪いらしい。

特徴

  • 手足を広げ、滑空しているときは全長80㎝くらいになることも。日本のネズミ目ではヌートリアの次に大きい!
  • 夜行性。鳴き声:「krrrrrrr」
  • サルに見つかるとよってたかってボコられるらしい。
  • みんな姿は見たことないのになぜか鳴き声は知っている。

キセキレイ

田んぼが少ないせいかスズメのいない大川村では町場のスズメくらいによく見る小鳥。開けたところが好きで、よく道路に飛び出してくる。飛び出した上に道沿いに飛ぶ習性があるので、まるで村を案内してくれるかのようですが、本人は必死で逃げています(たぶん)。ひかないように気を付けてあげてね!

特徴

  • 特徴:頭からしっぽまで17㎝くらい。黄色いお腹がとてもキレイ
  • 地べたから飛び立った鳥がうぐいす色っぽく見えたらたいていキセキレイ(灰色と黄色がまざってみどり色っぽく見えます)
  • しっぽをピコピコ上下させるのカワイイ

ジョウビタキ

冬に現れる渡り鳥。オレンジのお腹がヤマガラと似ています。チャームポイントは目立つ羽の白い点。飛び立つときに羽に白丸が見えたらジョウビタキです。四国には「ジョウビタキはお化粧やおしゃれに時間をかけすぎて親の死に目に会えなかった」という昔話があるくらいキレイな鳥だよ!

特徴

  • 特徴:スズメくらいのサイズ感でお腹がオレンジ(オス)。翼に目立つ白い点がある。
  • 見られる時期:晩秋~冬。渡り鳥。
  • おなじくお腹がオレンジのヤマガラと紛らわしい

ヤマガラ

「ごはんをもらいに来る鳥」ナンバーワンのヤマガラ。好奇心が強く大胆なので、ならせば人の手までごはんを食べに来てくれるフレンドリーな小鳥。人んちの庭から山奥までよく見られます。オレンジのお腹がカワイイけど、ジョウビタキと紛らわしいので注意(ほっぺが白いのがヤマガラ、羽に白点があるのがジョウビタキです)

特徴

  • 性格:大胆でフレンドリー。人の近くまで来てくれる鳥。
  • おなじくお腹がオレンジのヤマガラと紛らわしい

ミヤマカワトンボ

せせらぎの宝石カワトンボ。あまり人を怖がらないので、夏場川べりに降りるとかなりの確率で見られる。かなり接近しても逃げないことも。透き通った琥珀色の羽と、メタリックなブルーの体が深い青の川の水とあいまってとってもキレイです!大川村で1、2を争う「映える」虫。

特徴

  • 特徴:琥珀色の羽とメタリックな青緑色のスリムな体。キレイ!
  • サイズ:7~8センチ。実はカワトンボ界では屈指の巨体の持ち主。
  • いる場所:初夏~秋口までの川。せせらぎの中の石にとまっていることが多い。

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アサギマダラ

沖縄から北海道まで遠大な距離を「渡る蝶」として有名。ナゼあんなにきゃしゃな体と羽で2000㎞近くも移動するのか。ごはんならいっぱいあるんじゃないのか。なぜそんな面倒なことをするのか。ナゾの多い蝶。6月頃に大川村にも立ち寄ってくれる。羽が水色でとってもキレイ。長旅の後なのでいたわってあげてね。

特徴

  • 飛来次期:六月頃
  • 好きな花:トキワマンサク(村ではよく来ます)
  • 移動距離:最大で2500km
  • 特徴:茶色の枠に水色の羽がとてもキレイ

サワガニ

大川には赤いのと青いのがいる。そこらへんの側溝から、駐車場や道路で出会うこともよくある。青いのは昔からウルシなどにかぶれたときにつぶしてそのまま塗ったり湿布にしたりしたそう。もともと大川にはサワガニを食べる文化はなかったが、四万十などからサワガニ料理を作る文化が入ってきて、赤いのだけは食べるようになった。青いのはおいしくないらしい。

特徴

  • 体長10センチ弱
  • 赤いのと青いのがいる
  • かわいい
  • 気を抜くと挟まれて痛い
  • 赤いのは美味しい

シマヘビ(カラスヘビ)

シマヘビには全身真っ黒の黒化型が産まれることがあり、「カラスヘビ」と呼ばれている。大川では子供たちに「毒がある」「ちょっかい出すと追いかけられてずっとついてくる」といって触らないよう教えていた。毒はないがそのぶん臆病で気が荒いからかもしれない。(もちろんマムシは触るな逃げろと教えます。)子供のころはヨコ縞で、大人になったらタテ縞になる。

特徴

●はっきりした縞(もしくは全身真っ黒)と赤い目、小さい頭が特徴
●黒いものは「カラスヘビ」と呼ばれる
●大川村では春~秋にかけてかなりよく見かけるヘビ
●木登りは下手だが足は速い(足ないけど…)

アカハライモリ

真っ赤なおなかでいかにも毒がありそうなのに、実はアマガエルと大差ない程度の毒性。しかも赤いのは腹側なので、食べられ始めてからしか気づかれない。子供でも素手で捕まえられるほどトロく、生まれた時から水の中で暮らしているくせに大人になった瞬間カナヅチになって溺れる、そんなどこまでも要領の悪い生き物。弱肉強食の自然の中で今まで生き残れた奇跡。そう思うと愛しい…デショ?

特徴

  • 両生類(いつも間違われるヤモリは爬虫類で赤の他人です)
  • 赤ちゃんはウーパールーパーのような見た目でとてもかわいい。
  • 昔はどこにでもいたが、今や準絶滅危惧種。
  • 好きなところ:流れの少ない水たまりのようなところ(流れがあると溺れるから。)
  • 好きな食べ物:動きがゆっくりのもの(早いとつかまらないから。)
  • 大川村ではわりとどこでもいる。

オンビキ(ヒキガエル)

大川村では「おんびき神社」があるくらい敬われてきた、神さまのお使いの生き物。オンビキさま。でかい。前足を伸ばし顎を上げて立っている姿は確かに威風堂々。引かぬ媚びぬ省みぬを地でいくカエルで、人が通ろうが車が来ようがつかみ上げられようが、自分が動きたくなければテコでも動かない。その崇高な志のため、ときどき道路で平べったくなっている。雨季には道路にお地蔵様のようにびっしり立っている。せめて車が来た時くらいはどいたらいいと思う。

特徴

  • 引かぬ・媚びぬ・省みぬ
  • 活動期:春~秋。
  • 大川では油をとることはなかった
  • 耳あたりから白い毒の粘液を出す(嫌がることはしないが吉です。中の人は見たことないです)
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